空

正直，まだ立ち直れない．
一人でいると，失ったかも知れない何かを探さなきゃならない気がする．

「切り替え」とはナント難しい技術だろうか．

「さっぱり忘れて，気分を一新」なんてことはよっぽどのバカか鈍感なヤツでなきゃ無理だ．
おまけに，失敗から何も学べずに同じ事を繰り返してしまうだろう．

「しっかり失敗から学び，前を向いて進んでいく」
恐らくはこれが正しい．
しかし「失敗から学ぶ」事には当然苦痛を伴う．
内省し消化し立ち上がるプロセスは，部分的であれ自分を批判する必要があるからだ．
「批判」はとても難しい．
感情的なプロセスが関与すると「否定」に繋がりかねない．
「自己否定」これは最悪の結論である．
（その後のプロセスは楽だけど決して美しいシナリオにはならない）

内省すると人は凹む．
歩く力も立っている勇気も持てず，地べたにしゃがみ込んでしまう．
足元をじっと見つめて，立ち上がり方を考える．
進み方を考える．

自分の中でちゃんとした整理が出来たら，立てそうな気がする．
そこから頑張る．
まずは顔を上げる．
空を見る．

すると力が出てくるものだ．

えい！

っと手足を伸ばしてみると
飛び上がることが出来たりする．
その勢いで階段を一つ登ることも出来る．

あくまでイメージだけど，メンタルの成長ってそんなもんだ．

まだ自分は地べたを見つめている．
でも，選手達は今日戦う．
富山に向かったサポーターもみんな戦う．
戦うって約束した上で戦う．

すげえな．

みんなのことを考えると空を見たくなった．

弱虫め…

他人のせいにしたり，言い訳したりするヤツは成長できない．
いつまで経っても弱虫のままだ．

去年，いっぱい負けて，いっぱい悔しい思いして，誓ったんじゃなかったけ．

絶対に強くなってやるって．

これまで何回，悔し涙を流したんだろうか．
あれはなんだったのか．

今に見てろって，唇を噛みしめたんじゃなかったのか．

下手くそな審判のせいにしていたら，いつまで経っても変われない．
退場者が出たのを言い訳にしていたら，いつまで経っても勝てるわけがない．

強くなりたいんだったら．
まずは，自分に理由を見つけるべきだ．
自分が変わるべきだ．

試合の後からずっと考えてるんだけど，言葉に上手く出来そうにない．

兎に角，3万人分歌おうよ．
まだ俺たち歌えてないっしょ．

文句はそれからでも遅くないんじゃないかな．
俺はそれが寂しかったよ．

喜びの噛みしめ方

試合終了のホイッスルが鳴った後，力が抜けて座り込んでしまいました．
別にゴル裏で飛んだわけでもなく，歌ったわけでもなく，ただ祈っていただけなのに疲れ果てていました．
最近のホームは全部ファミリーシートで観ています．
ずっとサッカーに興味がなかった息子が急に（ホントに急になんです）コンサドーレを観たいと言い出したんで，連れてきています．なぜゴル裏じゃないかと言うと，(1) まだウチの息子にはその根性がないから．(2) 自分に余裕がなくなるから．(3)新しく設定されたこの席を客目線で観てみたいから．です．
ゴール裏で揺れる仲間を観ると（今年は揺れているエリアがホントに広がりました．凄い成長だと思います），また黄色いビブスを着て働くみんなの姿を見ると，俺はこんな姿勢でいいのか？と言う思いが正直あります．

愛媛戦はガラガラだったファミリーシートですが，HFCの地道な努力（TVCMの力は大きいと思います）の甲斐あってかなり埋まってきた印象を持ちました．
何より，この試みの正しさを証明するシーンがありました．
２点のビハインドを負う厳しい展開の中，大人達の中には半ば諦めた空気が流れていました．
でも，子供達は一生懸命に応援します．手を叩き，「頑張れ，頑張れ」と自分の声を挙げていました．
シュートが枠を外れる度にじれったいように飛び跳ねます．
彼らの姿を見ていると嬉しくて嬉しくて泣けてきました．
実感が湧いてきたのです．
「あぁ，このチームは100年後もきっとこの地にあるだろう」と．
失点するチームを責める声もあるでしょう．
チャンスを決めきらない指摘も理解できます．

でも，僕らが愛して支えてきたチームはこんなに子供達を熱くしたんです．
凄いことだと思いませんか？
僕にとっては勝利そのものよりも，遙かに嬉しかったんです．
純粋にフットボールを，コンサドーレに愛を感じる子供達が育っていることを．
彼らを心の底から尊敬します．仲間として．

そして，僕らには責任があります．
彼らの純粋な気持ちを踏みにじることなく，まっすぐに正しく育っていけるように見守っていく義務があるはずです．

我が息子は，２点を取られてから「もう終わったね」と口にしました．
余程悔しかったのでしょう．何度も「もう無理だよね？」と聞いてきました．
「無理だと思った瞬間に試合は終わるよ．選手達をよく見ろ．ゴール裏で揺れている人たちをよく見ろ．あそこで手を叩いて応援している小さい子をよく見ろ．諦めているか？パパもまだ諦めてはいない．厳しくても諦めないのが勝負のルールだ．自分で諦めるのは勝手だけど，こんだけ頑張っている人がいる場所で二度とそんな事を言うな」と言いました．ひょっとしたら自分は自分に言い聞かせていただけかも知れません．その後，息子は言葉をほとんど発しませんでした．
３転目が入ったときには喜んでいましたが，試合後の表情は悔しそうにみえました．
それでなくてはいけないと思います．
勝負を諦めた者に勝利の喜びはないのだから．
いい勉強になっていることを祈っています．
昔からよく言いますよね．
フットボールは少年を男にするって．

次のホームが楽しみです．

いつの日か，息子とゴール裏に行けることを密かに願っていたりします．（本人には決して言いませんがね）

昨日の勝利は今日の糧

愛媛戦
まずは勝利を喜ぶ．これ基本．
勝利の内容をがたがた言うほどウチはまだ強くないんですから．
紙一重と観てもいいが，やはり勝ちは大きい．

今回もファミリーシートでの観戦でした．ゴール裏に行きたいんだけど，息子が最近サッカーに興味を持ち始めて「行きたい」って言い出しました．ゴール裏に行くと家族の相手を一切しなくなるのでファミリー席でむずむずしていました．
ファミリー席は去年までのSAアウェー側ですが，子どもを連れていれば大人はB自由席料金，子どもはタダって席です．チームも何とかスタジアムを埋めたいっていう思いで企画したエリアなのですが，残念ながらまだ大して売れていません．選手との写真撮影会（昨日は上里・西嶋でした）なども企画されています．
一部では無法地帯（子供達が走り回っているから）と指摘されていますが，小さい子どもを連れたお客さんは一般の席だと周りに迷惑をかけるからなかなか観戦が難しいのですが，このエリアなら「お互い様」ですからいい雰囲気だと思います．
走り回っていた子供達も試合が始まって暫くすると周りの大人達の雰囲気に引きずられてじっと試合を観ている子や一緒に手拍子し始める子，「なんて歌ってんの？」と歌おうとする子達がたくさんいます．きっと未来のサポーターになってくれるんじゃないかな．人を育てるのには時間が掛かります．HFCさん長い目で見てあげてください．きっといい方向に向かいますよ．

「ホームは面白く」と言っていた石崎さんは公約通り西嶋・上里欠けのハンディキャップを逆手にとって超攻撃的布陣にしたんだと思っていました．なれない選手達は出足から愛媛の早い寄せに，どうしても前に出るのを躊躇しているようにみえました．その中でもサイド攻撃から（こだわりすぎてる気もしたけど）ペースを掴んだのは連勝中のチームならではの落ち着きを感じました．大したもんです．
宮沢ー芳賀ーチョウに穴があったのも事実だと思いますが，この布陣では守りきる戦術は不可能です．攻撃を止めたらやられるのは目に見えてる訳だから最後まで攻めなくてはならなかったはずだし，少なくともボールポゼッションにこだわるべきだったじゃないかなぁ．クライトンに預けてハイお終いってんじゃ面白くないもの．押し上げないと．

宮沢君．よかったっす．あのヘディングは美しかった．ボールキープが出来るので十分中盤で機能していました．
ダニのミドルは読まれてるんで，おとりを入れるべきかと．ダニと見せて宮沢とか．
キリーノは真面目にディフェンスするしいいんだけど．セットプレーの時は外した方がいいかも．観てて恐いです．

いかん．いかん．
自分で言ったこと忘れてグダグダ書いてしまった．
勝ってホントによかったよ．

沈思黙考

もう一度．
噛みしめる．

初めてこの歌を歌ったときに
こみ上げてきた熱い思いを

何も恐れず 胸を張り戦え おぉ　札幌 おぉ　札幌

A friend in need is a friend indeed.

Supporters in need are supporter indeed.

何も恐れることなく胸を張れ．
自分の思いに胸を張れ．

Are You Ready?

いよいよ明日は開幕です．
楽観的になれる人は幸せです．
悲観的にしかなれない人の心も震えることを期待して止みません．

自分はと言えば，例年になく静かな心持ちで今日を迎えています．
明日にはどうなるか分かったモンじゃないですけど．

今シーズンを迎えるにあたり，HFCは明らかに変わりました．
正しい方向へのチャレンジを感じています．
チームも変わりました．
監督は開幕戦にあたって，勝ち負けは約束出来るものではないが戦う姿勢は約束すると言っていましたね．

監督や社長が替わって組織が変わろうとするとき，それを支える一人一人の意識が変わらないと本物にはなれません．

選手達は明日，ピッチの上で戦う事を約束してくれました．
チームの一員であろうとする限り，僕らも戦うべきです．
僕らも変わること，変わろうとすることを示すべきです．

去年のように試合が終わった後から泣き言を言うのではなくて，試合の中で存在感を示そうではありませんか．
変わりましょう．
正しく変わりましょう．

HFCが示したチャレンジは明確なメッセージを含んでいます．
スタジアムを埋めること．
SAアウェーを家族連れのために設定しました．
新たなサポーターを作り出すことを期待して．
初めてくるお客さんが増えることでしょう．
その人達が「また来たい」「今度はホーム側で歌ってみたい」そう思わせることができるかどうかが重要な鍵になります．
先輩サポーターの皆さんは是非，人目を気にして行動してください．
初心者が憧れるような存在であって下さい．
　
そこでお願いがあります．
ともに闘う仲間を責めないでください．
スタイルは違っても一人一人が一生懸命に戦っていると信じることから始めましょう．
自分と違うからと責めるのはやめましょう．
何が正しいかなんて誰にも判らないのだから．
その代わりに自分が信じるチームのための戦いに集中しましょう．
表現が違っても僕らは一つのチームであるはずなんだから．

久々に皆さんと再開できることを楽しみにしています．
皆さん，準備はいかがですか？
僕の心はまだまだ静かですが，炎は灯っています．
では，明日．戦場で．

智樹の気持ち

ずっと待ってたんだよなぁ．
広い視野と展開力で試合の流れを変える事が出来る選手だと信じていました．

まだ若いのに．

現役にこだわるのなら他のチームでチャレンジする選択肢もあっただろうに．
思い出してみると，去年も「なんで出ないんだろう？」と正直考えてしまったのでした．

あくまでも，僕の想像でしかありませんが，
彼がこだわったのは
「札幌」
なんですね．

札幌生え抜きの選手がコンサドーレにこだわり，愛し続けてくれるとすればこれ程嬉しいことはありません．
そしてそのコーチが育てた選手が，札幌の中心選手として活躍してくれる様になってくれれば．
夢は果てしなく続きます．
なんだかんだと言ってもウチのチームは新しいステージに上がろうとしているようです．

若くして新たな一歩を歩み出した智樹に幸あれ！

期待する

土曜日はCVSの交流会でした．

昼の1時から始まって，深夜3時まで飲んでいたって事は…
ラストの2時間位は沈没していたと思うけど．

交流会に選手達が参加してくれました．
柴田選手，横野選手，石井選手，藤田選手の4名．
CVSの交流会はあくまでもボランティアスタッフ親睦の会ですから，会社やチームの負担になるような形は止めてくれとお願いしているのですが，純粋に純粋に気持ちで来てくれているのだからと言われます．
ありがたい話です．

例年だと選手のトークショーと抽選会で終わるのですが，今年は各選手がテーブルを回ってくれました．
社長が替わって感じる一番の変化はチームとサポーターの距離を縮めようという姿勢です．
現金なようですが，選手がここまでやってくれると「よぅし．僕らももっとやってやるか！」って気持ちになってきます．

藤田選手には「Ｊで一番怖い選手になってください．藤田選手がサイドでボールを持つと相手サポーターが凍り付くくらいの選手になってください」ってお願いをしました．
藤田選手はまっすぐに目を見ながら，力強く「ハイ！」と応えてくれました．
期待します．

石井選手もステージ上で「得点王」を狙うと宣言しました．
レギュラー取りでなく，得点王を狙う姿勢．
無茶苦茶　大事だと思います．
期待します．

自分は二日酔いになるような飲み方を止めたいと思います．
ハイ，期待しましょう．

サポーター

人の命に関わる仕事をしている以上，「諦める」事は許されません．
経験を積んでくると正直「厳しいな」と感じる事もあります．
3日間殆ど眠れずに治療にあたり，考え得る全ての治療を試みて，それでも確実に悪くなっていく時．
フットボールに例えるのは不謹慎かもしれないが，後半42分０−５って感じの時．
「厳しいな」そう思います．

そんな時，患者さんの枕元に道栄紙業のコンサドーレティッシュが置いてありました．
思わず背筋が伸びます．
まだ，終わってない．
って．

選手にとってサポーターのコールってそんなものかもしれないと思いました．

さて，気持ちも入ったしもう少し走りますか．

明けましておめでとうございます．

冗談でもなんでもなく，2008年シーズンが終わった翌日から次のシーズンが始まっています．
コンサドーレサポーターの皆さん．明けましておめでとうございます．
まだまだ足りないものが沢山見つかりましたね．
一つ，一つ．　かなえていきましょう．

自分がどうするってのが大事だけど．
周りの人をどう活かすかを考えたい．
周りの人にどう活かしてもらうかを考えたい．

悔しかったですよね．
悔しさって，自分を変えるエネルギーになります．
騒いだり，叫んだり，人のせいにしたりするのはもったいないと思いませんか？
ちゃんと変わるために，強くなっていくために，ちゃんとしたチームになっていくために．
いつまでも甘ったれた空気だけじゃないチームになるために．
もっと悔しくていい．

札幌ドームにお越し頂いた鹿島サポーターの皆さん．
心からお礼を申し上げます．
あなた方のコールに，ション便ちびるくらい悔しさを味わいました．
この悔しさ．
僕のパワーになります．

僕らのシーズンが今始まります．
この悔しさを原動力に今，歩き出すのです．

タグ：2009年 コンサドーレ札幌